要の純然たる日記(旧館)

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1302年、当時はイル汗国だったイスラムの住人イブン・アッティクタカーによる、ムハンマド死後からアッバース朝滅亡までのアラビア帝国史。『ローマ帝国衰亡史』のアッバース版、というほど長い話でもない。歴代カリフと宰相をあげて、その業績を結構細かく書いている。第1巻は、ウマイヤ朝が滅びてアッバース朝が始まり、786年まで。それにしても登場人物の名前が長い。そもそもこの作者の名前からして、本名は「ジャラール・アッディーン・アブー・ジャウファル・ムハンマド・ブヌ・タージ・アッディーン・アブー・ハサン」というのだけど、このくらい長い名前がごく当たり前に出てくる。カリフの名前になると更に長い。ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフで驚いていてはいけない。て、ラスコーリニコフは全く関係ない。