要の純然たる日記(旧館)

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  • ジョン・C・ライト『ゴールデンエイジ2:フェニックスの飛翔』ハヤカワ文庫 (isbn:9784150116125)
    • 読了

3部作の第2部。id:kanamef:20080210#p3に読んだ第1部の続き。国を追放されたファエトン氏は、追放者の町に辿り着き、そこで新たに味方を作りながら復帰を目指す。追放を覚悟の上で彼を追ってきた人に再会し、追放状態のままではあるが、かつて彼の所有していた船に辿り着くことができた。この船で出発するところで、次号に続く。
ちなみに時代は現代から数10万年以上未来の話で、当然「船」というのは恒星間航行用の宇宙船だったりするわけだが、第2部まではそういうことはあまり気にしなくても話は進められる。第3部ではスペースオペラになるので時代知識なしにあらすじを書くのは困難になりそう。
この世界では「ソフォテク」という人工知性に強く依存した不死者による社会が広がっているのだけど、通貨がマシンタイムなんだな。不死者なのに、人工知性の数も演算能力も有限で、限られた計算時間(コンピュータでないので「計算」と言うべきかどうかはともかく)を取引する、というのが面白い。