2011-01-04 ■ 読書 読書 黒武洋『そして粛正の扉を』新潮文庫 (isbn:4101165610) 読了 高校教師がクラスの生徒を殺していくという筋は貴志祐介の『悪の教典』と同じ。ただしこちらの犯人の目的は主に復讐。生徒の方も悪逆非道なので最終的には全員殺してしまうのが一番シンプルだけど芸がない、と思っていたらそういう終わり方だった。悪人だから殺しても良い、粛正するのも罪だからそれはそれで贖う、という忠臣蔵的な勧善懲悪で済ませても、それ以上の深みが出ないんだよなー。 関係ないけど、文字遣いが僕の好みに合わなくて読みにくかった。